甲府盆地が生み出す極上フルーツと野菜
ぶどう・いちご・とうもろこし
諸国の大名も羨むほどの肥沃(ひよく)な土壌は、領土の誇りのひとつ。豊かな光と大地の恵みを受けて育つ果実は、どれも極上の美味で知られている。旬の時期には他国より人々が訪れ、もぎたての味覚をそのままかぶりつく、まさに至福の喜びである。
“フルーツ王国”と呼ばれる山梨県。各地で様々な果物が生産され、それぞれのシーズンには味覚狩りが体験できる観光農園も多い。
なかでも、日本一の収穫量を誇るのがぶどうだ。県内では約1300年前から生産されているといわれ、甲府市内にも至るところにぶどう畑がある。「巨峰」を筆頭に「ピオーネ」や「シャインマスカット」「甲斐路」「ロザリオ ビアンコ」など、各地で10品種以上を栽培。7月から11月ごろに収穫シーズンを迎え、食べ放題のぶどう狩りも楽しめる。
いちごの栽培も盛んで、甲府の南部にある小曲町は山梨県最大の産地。1月から5月までいちご狩りが楽しめる。「章姫(あきひめ)」「さちのか」「紅ほっぺ」「あすかルビー」「ももいちご」など、ジューシーで甘みたっぷりな品種を食べ比べできる点も好評だ。
一方、フルーツだけではなく、山梨ならではの野菜も見逃せない。とくに、甲府市中道エリアで栽培されるとうもろこし「きみひめ」は、茹でずに生でも食べられるほど甘味が強いことで知られ、この地域で早くから栽培されていた他にはない逸品である。また非常に希少なスイートコーン「ミルフィーユ」は、白と黄色のバイカラーで、房が大きく糖度も落ちにくいことから、注目を集めている。
恵み豊かな土地が育んだフルーツや野菜の力は、きっと身も心も元気にしてくれることだろう。

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甲府市観光情報公式ホームページ
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小曲観光いちご組合
山梨県甲府市小曲町 周辺
055-223-9609(JA甲府市 平日のみ)
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風土記の丘農産物直売所
山梨県甲府市下曽根町1070-3
055-266-3858
9:00~18:00
火曜(祝祭日の場合は翌日)、年末年始